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【対人援助のコツ】人を見て法を説け(2)



治療のための精神分析ノート
昨日に引き続き。
「人を見て法を説け」という対人援助のコツについて。
仕事でなくても人と関わるときに、
教えたり助けたりする場面に意識したい言葉です。

仏教の開祖、釈迦(ブッダ)の言葉であると言い伝えられています。

私たちには環境と遺伝による人としての資質というものが備わっています。
両親の家系に備わる遺伝子レベルの遺伝や、
親との関わりによる相互作用の経験が、
その人の生育歴に色濃く出てくると思います。

育児の相談では、親から聞くことが頼りになるのですが、
同時に親の資質・状況というものを聴いています。
時に、その親の親であるスタンス(型)や親が育ってきた環境、
もう片方の配偶者がどのような人なのかということも確認しています。

子どもの問題というものは独立して存在するのではない。

育児相談の場合は、
困っている親の子どもへの関わり方、
問題の認識の仕方によって説き方を選んでいます。

たとえば親が対人関係を築くことが億劫で人見知りがある場合、
子どもを公園や親せきの集まりに参加させることに消極的なことがよくあります。
その親の子どもの問題と感じる主訴は、子どもが人と関われないというケースがあります。

さて、どうします?
こういうケースってなかなか育児書の見出しだけでは答えにあたるのに苦労します。

対人関係が苦手な人のための育児書というものが出てもいいのかもしれません。

親の対人関係の苦手さを聴きながら、子どもの問題となる場面の様子を話し合う。
子どもの問題を焦点にしながら、

【子の成長を援ける親の成長も応援するカウンセリング】
という設定も考えられます。

対人援助の際は、
【人を見て法を説け】ということを前回の記事と冒頭で書きました。

神田橋條治(著)治療のための精神分析ノート 創元社
には、
「精神分析に限らずすべての治療は、
あらかじめ準備されている資質に添うときに効果が上がる。」
『人を見て法を説く』はそれである。」という記述がありました。

とかく優秀なコーチ、カウンセラー、上司という人は、
この資質を持たれていると感じています。




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