昨日は5年間続いた大学の講師の最終講義でした。
後任の教員が決まったので非常勤講師の役割を終え、寂しさとすっきりした気持ちです。
100名前後の大学生を相手に体験学習型の講義をすることに限界がありました。
対人援助職の専門課程の学生のために伝えたい、体験して修学してもらいたいコミュニケーション、プロセス、リーダーシップなどを講義で展開していくには、100名相手だと質が落ちるという感想です。
それは取り組める実習(グループエクササイズ)や時間配分、一人ひとりがあることを体験する量が足りなくなるからです。
本来は50名くらいが上限だったと一緒に組ませていただいた先生も言っていました。
5年で約500名の学生さんとかかわれたことは得難い体験で、限界を超えた中でどう授業を組み立てていくかということも試行錯誤のいい体験となりました。
いずれ、500名のうちの数名は、プロフェッショナルとして仕事の同僚として、もしくは私が援助される側としてお世話になるでしょう。
その時の再会を楽しみしています。
個人心理学の祖、アルフレッド・アドラーは「対人関係は最良のわかれ」のためにあるというようなことを語っています。
人間の命は必ず終わりがあり、人との別れも必然です。
よい出会い=よい別れ
このように人と関われたらいいですね。
仕事に終わりがあれば、新しい活動を展開していく好機でもあります。
新年度の展開、私のやりたいことに向けてまた一歩ずつ進んでいきます。
ありがとうございました。
これからもよろしくお願いいたします。
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